こんにちは!
看護師免許をすてた女、はるぱたです!!
全国の看護職として働く皆様、大変なお仕事お疲れ様です。
看護師は本当に素晴らしいお仕事だと思いますが、やはり辛いこともたくさんありますよね。
特に仕事に慣れていない1~3年目の皆様は日々の業務と帰ってからの勉強で本当に大変だと思います。
中には「もう無理。違う道に進みたい。でも看護以外のスキルも知識もないから一般企業に転職なんてできない。」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
私もそう思っていた一人でしたが、自分の経験から、現在一般企業に転職をして経理・総務・人事に携わる中で感じた、転職する上での看護師の強みを皆さんにお伝えしたいと思います。看護師をしたからこそ身に着けた強みはかならず一般企業でも役に立ちますよ!!
この記事を読めば、看護師ならではの強みを生かした面接のアピール方法がわかるようになります。
転職して分かった一般企業における看護師の強みとアピールポイント
エージェントを使用してどうにかこうにか一般企業に潜り込むことができた私が感じた、看護師だったからこそ一般企業で使える強みはこんなところです。
- タイムマネジメント能力が高い
- 優先順位を的確につけて行動できる
- コミュニケーション能力が高い
- 足りない知識や技術を、自分で努力して補おうとする
- とにかく根性がある
上の1~5の強みは面接を受ける上でのアピールポイントとなります。アピールする際は、必ず具体例を入れつつ、その強みを会社にどのように生かせるのかということを伝えるようにするといいですよ。
一つずつ見ていきましょう!
1.タイムマネジメント能力が高い
看護師はタイムマネジメント能力が本当に高い人が多いです。
多忙な業務をこなそうとすると、分単位、時には秒単位で「次は何をするか」と考える場面がたくさんありますよね。
私は一般企業に転職してから本当にこの能力が役に立ちました。今の経理や人事のお仕事は明確に締め切りがあるのですが、看護師の時のように分単位のお仕事はあまりありません。しかし会社の中には「まだまだ時間があるから」と油断して締め切りに間に合わなくなったり、会議の直前になってから焦って資料を作り、結局間に合わない人もいらっしゃいます。
私は転職してから仕事内容が大きく変わりましたが、任された仕事の段取りを通しで考え、どんなことをいつまでにやり遂げるのかという算段を立てるため、締め切り前に焦るということはほとんどありません。
【面接でのアピール例】
例:「私は看護師として多忙なスケジュールの中、必要な検査や手術出し、投薬などを時間通り間に合うようにタイムマネジメントを徹底しておりました。「想定外の事柄は必ず起こる」と仮定して常に時間に余裕ができるよう〇〇という工夫をした結果、先輩から「あなたに任せると必ず時間に忠実にオペ出しができるから助かる」という評価を得ることもありました。この経験から御社でのお仕事の〇〇という部分に貢献できると考えています。」
2.優先順位を的確につけて行動できる
一つ目のタイムマネジメントと少しかぶりますが、看護師は時間に追われることが多いため、常に先輩に「優先順位を考えなさい!!」と怒られて育った方も多いのではないでしょうか?(私は常に言われて頭がパンクしそうでした…)
一般企業に転職してすぐの頃は、さすがにどの仕事を先にやるのかという目星がつけられなかったのですが(看護師のように命優先!!ということがないので)、仕事を一巡するとしっかりと優先順位を考えながら仕事ができるようになりました。
一般企業に入って感じるのですが、一般の会社員は看護師ほど優先順位をつけるのが得意ではない人が多いように思います(うちの会社だけかもしれませんが)。確実に割り込みの仕事の方が優先度が高くても、自分のルーティンを優先してしまい自滅してしまう人も中にはいらっしゃいます…。
なので瞬時に的確に優先順位をつけることができる看護師の能力は、仕事を任せる上司からは重宝されるのです。
【面接でのアピール例】
例:「私は常に優先順位をつけながら仕事をするように心がけていました。看護師の仕事はナースコールやトイレ対応など割り込みの仕事が多く、その時々で優先順位が入れ替わるのですが、優先順位を間違えると患者様の命にかかわることもあります。そのため必ず瞬時に変わっていく患者様の様態や仕事内容についていけるよう〇〇という努力をしておりました。そのような経験から御社の〇〇においても、優先順位を考えて〇〇という結果を出せるかと存じます。」
3.コミュニケーション能力が高い
能力評価の会社も増えては来ていますが、日本では「和をもって貴しとなす」という言葉のように、円満な人間関係が重要視される傾向にあります。そのため、コミュニケーション能力はとても求められている能力の一つです。
仕事上で転職関係の会社の方とお話することも多いのですが、やはり私の会社のみでなく、他の会社様でもコミュニケーション能力を重視して採用を行ったり、社員教育を行うことが多いのだそうです。
よく「面接の短い時間で人物像なんて分かる訳ない」ということも聞きますし、実際自分もそう思っていました。しかし、自分が面接官になってみると、全ては分かりませんが、コミュニケーション能力の有無は多少分かります。「コミュニケーションが高いのが長所です」とアピールされる方も多いのですが、その割に目線が合わなかったり声色やこちらの表情には無関心でしゃべる人も結構いらっしゃいます。
看護師は患者様と信頼関係を築く上でコミュニケーション能力は必須ですよね。話すこと以外にも表情や声のトーン、言葉遣い、身だしなみなどからも情報を読み取ったり、発信したりと「話すこと」以外もコミュニケーションだということを学校でも職場でも学ばれたかと思います。
それは企業が欲している能力なので惜しみなくアピールしましょう!!
【面接でのアピール例】
例:「私の強みはコミュニケーション能力です。看護師として患者様にケアを提供させていただくためには、信頼関係の構築が必須です。新人看護師の時は患者様とのコミュニケーションがうまくいかず〇〇という失敗をしましたが、その経験から〇〇ということを学び、○○という工夫をした結果、患者様から「あなたと話していると心が安らぐわ」と言ってもらえるようになりました。また同僚との円滑なコミュニケーションをとることで、患者様に安心で安全な看護を提供できるように心がけていました。御社の○○という部署では他部署とのつながりが多いと思いますので、得意のコミュニケーションで○○というお役に立てると考えています。」
4.足りない知識や技術を、自分で努力して補おうとする
看護師として働いているときに先輩から聞かされた「看護師は日々勉強」の言葉。
病院内の勉強会はもちろん、外部研修にも看護師は熱心に勉強に行く方が多いですよね(しかも病院によっては給料出ないのに…)。日々進歩する医学の世界では、知識や技術が日々変化していくため、それについていくのもとても大変かと思います。昨日の常識が今日の非常識ということもざらですよね。今振り返ると、看護師は主体的に努力される方が多かったなと思います。
忙しい毎日の中で勉強を続けていくのは本当に大変ですが、「研鑽を続ける能力」というのも強みになります!!良くも悪くも一般企業で仕事をしていると、どんな仕事もルーティン化できてしまい、意識をしておかないとずっと停滞して進歩がないなんてこともあります(もちろんそれが悪いわけではありませんが、出世からは遠ざかってしまうと思います)。
なのできちんと努力して自分の欠点を補おうとするところはしっかりアピールしていきましょう!
【面接でのアピール例】
例:「私は自分の欠点を見つけ、それを補うためにコツコツ努力できます。看護師をしていたころは○○ということが苦手でしたが、外部研修で○○ということを学び、それを実践した結果、患者さんからとても感謝された経験があります。このことから努力を続け、それが実る喜びを覚えました。御社での仕事内容はこれまでと全く違うので不安もありますが、コツコツ努力を続けて○○の仕事に貢献できるようにしたいと考えています。」
5.とにかく根性がある
これは言わずもがなです。看護師の皆さんは一般の学生よりも厳しい授業や多くの課題、そして泣きながら通った実習、落ちられない国家試験、怖い先輩たちからの愛ある指導に耐えてきているので、一般の人より根性がある人が多いです。
一般企業では体育会系の学生を優先して採用する企業もありますが、これは「物事をやり抜く力」を求めているのだと私は考えています。しかし、同時に「精神的にしんどくならないように工夫する力」もこれにおいては求められるのでセットでアピールできるとよいかと思います。
【面接でのアピール例】
例:「私の強みは根性があるところです。新人看護師だったころ、毎日覚えることが多くて仕事を終えて帰った後も、夜2時まで勉強を重ねました。また土日も勉強をすることがあったのでストレスを感じることもありましたが、趣味やショッピングなど気晴らしできる時間を必ず設けて乗り越えました。結果一年後には部屋持ちを完璧に一人で任せられたり、重症患者様を受け持たせていただくことが増えました。御社でのお仕事では○○という大変なことがありそうだと感じていますが、持ち前の根性とストレスコーピング力で乗り切り、早く戦力になりたいと考えています。」
面接で強みをアピールする時に気を付けるべきこと
上記で看護師が一般企業で働く上での強みを挙げてきましたが、これらをアピールする時に必ず必要なことがあります。それは
「私を採用するとこういったメリットがありますよ。」と売り込むこと!!
当たり前じゃんと思った方もいらっしゃるかと思いますが、実際に面接をしていると意外とこの視点がすっぽ抜けている方によく遭遇します。
企業としては誰でもいいから人が欲しいわけではなく、できるだけ長く働いてくれる優秀な人を採用したいのです。ですから求職者がどれほど会社に入りたいか、入らなければならない理由があるのかということばかりを説明しても企業側は「そういうことを聞きたいのではないんだけど…」となってしまうのです。
例えば営業職をしていたとして、お客さんに商品を売るとき「私はこれを買ってもらわないと減給になってとても困るんですよ。ですから買ってくれませんか?」といっても絶対に買ってもらえませんよね?
「この商品は○○というところが優れていて、お客様の○○というニーズをこのように満たすことができますよ」と売りたいものとお客さんのニーズを結び付けて説明した方が売れると思いませんか?
就活も同じです。売りたいもの(=求職者)をお客さん(=企業)に選ばれるようにするには、まずはお客さんのニーズをとらえ、それを満たすようなメリットを挙げる。
つまり、「求人広告を出している会社のニーズを、私のこういうところなら満たせますよ。」というアピールをする必要があることを覚えておいてください。
まとめ
看護師から一般企業へ転職する際、必要な知識や技術が全く違うので一歩踏み出すことにとても勇気が必要ですよね。ですが、反対に看護師だったからこそ身についている能力は必ず自分を助けてくれます。転職する前にしっかりと「看護師だったからこその自分の強み」を見直し、企業にとってあなたを採用するとどういったメリットがあるのかという視点からアピールしてみてくださいね。